氏子会について
かつては駒林地区の居住者全員が氏子の形を取っていたが、昭和50年代から新住民が西部地区に入居し、自治会と神社の関係が問題となったため、
古くからの住民を中心として昭和51年に氏子会が結成された。会員数は137戸(平成22年)である。氏子会は旧住民が多く住む地区を中心に鷺宮・市金・東南原・西南原・西・北原・山神・
新町の七つに分け、計七名の氏子総代を出し、その中から会長・副会長・会計などを選出して構成されている。
会長になる家については、特に決まった家柄などない。会長を含め全ての役職の任期は3年である。氏子会への加入は自由であり、所定の用紙を提出し、
年会費を納入すれば誰でも入会できる。平成19年現在、会費は2000円となっている。
祭礼の準備等は、七つに分けた組のうちの一つが一年交代で年番となり、これを担当する。各祭礼の準備にあたる家は協力委員と呼ばれる。
七地区に分けることは古くからの分け方で、例えば2月初午(現在は日曜日)の稲荷講に「七つごと(七組ごとに)宿へお寄り」という
言葉が残り、各組ごとに宿を決めて集まり、赤飯を炊き、当社の末社稲荷社に供えている(現在は駒林会館を各組とも会場にしている)。稲荷講では組内での仕事の分担や
一年の年番としての会計報告などの話し合いも行われる。なお、現在の稲荷講は宗教的な行事というよりも組の人々が親睦を深める新年会を兼ねた行事という意味合いが強い。
当社に春祭りはなく、安楽寺のオケエチョ(御開帳)がある。4月17日に年番が集まり、午後3時にオケエチョを行い、
観音経をあげる。20日にはオヘイチョ(御閉帳)を行い、終わって直会を催す。この時氏子総代の改選や年番の引き継ぎ等の発表がある(現在は総会で伝えられる)。
氏子が結成していた講は、大山講、御嶽講、大宮氷川講、子の山講の四講があったが、昭和53年ごろにヒトッキリ(一区切り)にした。